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高森明勅
2018.11.11 13:38政治

異常さの背景

世界的に極めて異常な
憲法9条2項が長年そのまま維持されて来た異常さ。

周辺国の核武装より自国の核武装を危険視する異常さ。

 

それらの背景を探ると1つの世界観に行きつく。

 

それは以下のような国際社会への認識だ。

 

「日本国民は…政府の行為によつて再び
戦争の惨禍が起ることのないやうにすることを決意し…
平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、
われらの安全と生存を保持しようと決意した」(憲法前文)

「戦争の惨禍」を惹き起こすのは専ら日本政府。

一方、国際社会は「平和を愛する」国々で構成されている。

余りにも現実離れした世界観だ。

しかし、こうした(理性以前の情念的な)認識を前提としない限り、
上記の「異常さ」は説明できない。

高森明勅

昭和32年岡山県生まれ。神道学者、皇室研究者。國學院大學文学部卒。同大学院博士課程単位取得。拓殖大学客員教授、防衛省統合幕僚学校「歴史観・国家観」講座担当、などを歴任。
「皇室典範に関する有識者会議」においてヒアリングに応じる。
現在、日本文化総合研究所代表、神道宗教学会理事、國學院大學講師、靖国神社崇敬奉賛会顧問など。
ミス日本コンテストのファイナリスト達に日本の歴史や文化についてレクチャー。
主な著書。『天皇「生前退位」の真実』(幻冬舎新書)『天皇陛下からわたしたちへのおことば』(双葉社)『謎とき「日本」誕生』(ちくま新書)『はじめて読む「日本の神話」』『天皇と民の大嘗祭』(展転社)など。

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